デスクの奥行きは、ノートPCだけなら45〜50cm、外部モニターを置くなら60cm、紙の資料も広げるなら70cmを起点に考えると決めやすくなります。「何cmが正解」という公的な基準はないため、自分の機器で画面までの距離を確かめることが大切です。
この記事では、距離の計算方法と、狭い部屋で奥行きを増やすときの代償を整理します。
この記事でわかること
- 使う機器ごとの奥行きの目安
- 画面との距離の計算方法
- 60cmと70cmの違い
- 部屋の通路との兼ね合い
先に押さえたいポイント
- 1厚生労働省のガイドラインが示すのは視距離で、机の奥行きの数値はありません。
- 2奥行きは、画面までの距離とキーボードを置く場所から逆算します。
- 3奥行きを10cm増やすと、椅子を引く位置も10cm部屋の内側へ動きます。
デスクの奥行きを決めるのは画面までの距離
厚生労働省の「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」は、おおむね40cm以上の視距離を確保するよう示しています。また、大型ディスプレイを使う場合は十分な奥行きの机を使うよう書かれていますが、奥行きの具体的な数値は示されていません。
そこで、自分の環境で計算します。必要なのは次の3つの数字です。
- 椅子に座ったときの、机の手前の端から目までの水平距離
- モニターの脚の奥行きと、画面が脚のどの位置にあるか
- 机の奥に残す、配線や壁との隙間
机の手前の端から画面までの距離は「机の奥行き-画面より奥に必要な分(2と3の合計)」で、目から画面までの距離は、これに1の距離を足したものです。
奥行き別に計算してみる
次の表は、目と机の端の距離を20cm、画面より奥に必要な分を15cmと仮定し、画面をいちばん奥に置いた場合の計算例です。ノートPCやモニターアームでは奥に必要な分が小さくなり、距離は変わります。実際の数字はメジャーで測って置き換えてください。
| 机の奥行き | 机の端から画面まで | 目から画面まで | 向いている使い方 |
|---|---|---|---|
| 45cm | 30cm | 約50cm | ノートPC中心 |
| 50cm | 35cm | 約55cm | ノートPC、小さめのモニター |
| 60cm | 45cm | 約65cm | 24〜27インチのモニター1台 |
| 70cm | 55cm | 約75cm | 大きめのモニター、資料を手前に広げる |
40cmは下限の目安で、遠ければ遠いほど良いわけでもありません。自分が画面の端まで無理なく見える距離に、モニターを動かして確かめましょう。

60cmと70cmで迷ったとき
差は10cmですが、変わるのは主にキーボードの手前に残せる面積です。
モニターの横幅も確認しましょう。16:9の画面は、24インチで横幅約53cm、27インチで約60cm、32インチで約71cmです。これは画面部分のみを対角線から計算した値で、実際の外寸は枠の分だけ大きくなります。
奥行きを増やすと通路が狭くなる
狭い部屋で見落とされやすいのは、机を10cm深くすると、椅子を引く位置も10cm部屋の内側へ動くことです。壁づけの机なら、椅子のうしろの通路がそのぶん狭くなります。
机の奥行き、座ったときに椅子が占める奥行き、そのうしろの通路を合計し、部屋の幅と比べましょう。たとえば机70cm、椅子60cm、通路60cmなら合計は190cmで、机が60cmなら180cmです。収まらないなら、奥行きを増やさず、モニターアームで天板を広く使う方法を検討してください。1Kの家具サイズの決め方の手順で、部屋の内寸から確かめられます。ベッドと机を同じ部屋に置くなら、6畳の寝室レイアウトも参考にしてください。
高さと椅子もあわせて確認する
同じガイドラインの解説では、高さを調整できない机なら床からおおむね65〜70cm、調整できる机なら60〜72cm程度の範囲が望ましいとされています。椅子の座面は37〜43cm程度の範囲で調整できることが望ましく、これはクッションが沈んだ状態の高さです。
作業面の広さと同じくらい、足元の空間が窮屈でないことも大切です。引き出し付きの机は、幅だけでなく脚を入れる空間の寸法も確かめましょう。
モニターの高さは、画面の上端が目の高さとほぼ同じか、やや下になる位置が望ましいとされています。ノートPCだけで長時間作業するなら、スタンドと外付けキーボードの組み合わせも候補になります。
仕事部屋の整え方はホームオフィスの風水インテリアでも紹介しています。

よくある質問
Q.デスクの奥行き45cmでモニターは使えますか?
A.小さめのモニターなら置けますが、脚の奥行きによってはキーボードの場所が足りなくなります。モニターアームを使うと、机の上の面積を確保しやすくなります。
Q.デスクの奥行きに決まった基準はありますか?
A.厚生労働省のガイドラインに奥行きの数値はありません。視距離がおおむね40cm以上確保でき、キーボードや資料を適切に置ける広さが求められています。
まとめ
- ノートPCは45〜50cm、外部モニターは60cmが起点。
- 資料を広げるなら70cmを検討する。
- 視距離はおおむね40cm以上を確保する。
- 奥行きを増やすと、椅子のうしろの通路が狭くなる。
- 机の高さと足元の空間も確かめる。
机の奥行きが決まると、部屋の使い方も見えてきます。今の部屋の写真からAIでインテリアのアイデアを試し、仕事スペースの雰囲気を考えてみてください。寸法はメジャーで確認してください。
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