狭い部屋の収納家具は、しまう物の量と大きさから奥行きと高さを決めると選びやすくなります。「とりあえず大きな棚を」と買うと、通路が狭くなるうえに、奥の物が取り出せなくなることがあります。
この記事では、種類の決め方と寸法の考え方、賃貸でも取り入れやすい転倒対策をまとめます。
この記事でわかること
- しまう物から種類を決める手順
- 奥行きと高さの考え方
- 賃貸でできる転倒対策
- 置く場所の注意点
先に押さえたいポイント
- 1先にしまう物を数えると、必要な奥行きと段数が決まります。
- 2背の高い家具ほど転倒対策が重要になります。
- 3穴を開けない方法は、複数を組み合わせると効果が高まるとされています。
狭い部屋の収納家具はしまう物から決める
家具を探す前に、何をどれだけしまうかを書き出しましょう。物によって合う収納は違います。
| しまう物 | 合いやすい収納 | 確認したい寸法 |
|---|---|---|
| 畳んだ衣類 | チェスト、引き出し | 引き出しの深さ |
| 本、書類 | 奥行きの浅い棚 | 本の高さと奥行き |
| 掛ける衣類 | ハンガーラック、クローゼット | 丈の長さ |
| 季節物、布団 | ベッド下、押し入れ | ケースの高さ |
| 調理家電や食器 | キッチンボード | コンセントの位置 |
収納の量が足りないと感じたときは、家具を増やす前に、使っていない物を減らせないかも考えてみましょう。

奥行きと高さの考え方
狭い部屋では、奥行きの浅い収納が役立ちます。奥行きが小さいほど通路を確保しやすく、奥の物も見失いにくくなります。本や小物が中心なら、浅い棚で十分なことも多いでしょう。
高さを活かすと床の面積は増やせますが、次の点に気をつけてください。
- 窓やエアコンの吹き出し口を塞がない
- 高い位置には軽い物を置く
- 背の高い家具は、部屋の入口から奥に置くと圧迫感が出にくい
通路の幅は、毎日通る場所で50〜60cmほどが目安です。引き出しや扉を開く分も忘れずに見込みましょう。
賃貸でもできる転倒対策
背の高い家具は地震のときに倒れるおそれがあります。東京消防庁の資料では、L型金具などのネジ固定がもっとも効果が高いとされています。ただ、賃貸では壁に穴を開けられないこともあります。
穴を開けない方法としては、次のようなものがあります。
- ポール式(突っ張り棒):単体では効果が限られるとされる
- ストッパー式:家具の前下に挟み、手前に傾ける
- 粘着マット式:家具の底面に貼る
東京消防庁の資料では、ポール式とストッパー式などを組み合わせると、効果が高まると紹介されています。ポールは家具の奥側の両端に、天井の強度がある場所を選んで取り付けましょう。
詳しくはお住まいの地域の消防や自治体の案内も確認してください。壁への取り付けは契約内容も関わるので、賃貸の壁紙DIYで気をつけたいこともあわせてご覧ください。
置く場所を決めるときのコツ
収納家具は、使う場所の近くに置くのが基本です。服はベッドの近く、本はデスクの近くというように、動線に合わせると片づけが続きやすくなります。
ベッドの下を活かしたい場合は収納付きベッドのメリット・デメリットで判断基準を整理しています。部屋を見せ方から整える考え方は、収納と風水インテリアや風水バランスの良い部屋とはも参考にしてください。
クローゼットの中から見直す
新しく家具を買う前に、クローゼットや押し入れの中を確認しましょう。突っ張り棒で段を増やす、奥行きに合う収納ケースに入れ替えるなど、中の使い方を変えるだけで床に物を置かずに済むことがあります。
収納ケースを選ぶときは、クローゼットの幅と奥行きを測り、扉の内側の枠で狭くなる部分も見落とさないようにします。同じシリーズのケースでそろえると、並べたときに隙間ができにくく、見た目も整います。家具を買い足すのは、それでも足りない分だけにすると、部屋の床を守れます。
キャスター付きのワゴンも、狭い部屋では役立ちます。必要なときだけ手元に引き出し、使わないときは隙間に戻せるからです。キャスターを固定できるか、床を傷めないかも確認して選びましょう。

よくある質問
Q.賃貸で家具を固定するにはどうすればいいですか?
A.ネジ固定が難しい場合は、ポール式とストッパー式を組み合わせる方法があります。天井や床の強度も関わるため、製品の説明書と契約内容を確認してください。
Q.収納家具を増やしても片づかないのはなぜですか?
A.物の量が収納を上回っているか、使う場所から遠い場合が考えられます。まず物を見直し、よく使う物を手の届く高さに置いてみましょう。
まとめ
- しまう物を書き出してから家具を選ぶ。
- 奥行きの浅い収納は通路を確保しやすい。
- 背の高い家具は転倒対策が必要。
- 穴を開けない方法は組み合わせて使う。
- 使う場所の近くに収納を置く。
収納家具が増えると、部屋の印象も変わります。買う前に今の部屋の写真でイメージを作り、圧迫感がないか、部屋全体のバランスを確かめてみてはいかがでしょうか。



